マンズ・レインカット栽培

日本の葡萄産地はヨーロッパに比べ降雨量が多いため、果実が完熟する前に腐るなど、良質のワイン用葡萄ができにくい事情がありました。その当時主流だったのは、葡萄農園のイメージにあるような高い位置での栽培でした。

マンズ・レインカット栽培は、当時マンズワイン株式会社に勤務していた志村富男氏によって考案され、1987年に特許を出願し、1996年に特許登録された栽培法です。

この栽培法は、悪天時には垣根全体にビニールカバーで覆いをかけて雨が葡萄に直接当たるのを防げるよう「簡易雨避け装置」を設け、晴天時にはカバーを巻き上げるか、外して、日照光が充分得られるよう、開閉式となっているところが最大の特徴です。

天候の急変に対応でき、根元に湿気が溜まらないよう工夫が施されていることで、熟度の高い国産葡萄を安定して収穫できるようになりました。

元々ワイン専用品種用に開発された栽培法ですが、現在ではワイン専用種以外の生食用葡萄にも普及し、モモ、サクランボ、イチジクなどにも普及しはじめ、今後さらなる広がりが期待されています。